お彼岸は知っていますが、この言葉の意味について考えてみることはなかなかないと思います。
今回は、その意味についてお話したいと思います。
「彼岸」という言葉は、そもそも仏教の言葉として存在しておりました。
意味は、煩悩(悩み、欲求、誘惑等)を脱した悟りの境地のことを指しています。
そのため煩悩を脱して悟りの境地に達するための修行を行う機会にもなります。
春のお彼岸、秋のお彼岸の中日には、太陽が真東から登って、真西へ沈んでいきます。
沈みゆく太陽を拝むことは、西にあるとされる極楽浄土に向かって拝むこととなります。
お彼岸は、私たちの住む世界とご先祖様の住む世界が一年で一番近づく日でもあり、
大切な方との距離が近くなって思いが伝わりやすくなるといわれています。
みなさまも自分のルーツであるご先祖様に感謝を伝えることはもちろん、
この機会に、4月からの新たなスタートを気持ちよく切るための新しい習慣を身に付ける
きっかけにもなるのではないかと思っております。
今年のお彼岸がみなさまにとって、素晴らしい行事になることをお祈りします。